生成AIを使えば、誰でもそれなりに「上手い」イラストやデザイン、文章が作れる時代になりました。
それなのに・・・なぜか、**「AIっぽい」「量産感がある」「頼みたくならない」**と感じられてしまう作品があります。
実はこの違和感の正体は、技術不足ではありません。
多くの場合、**作り手自身が気づいていない“共通した思考と判断のミス”**が原因です。
作品を見た瞬間に
「これはAI主導だな」「ここで人の判断が止まっているな」
と分かってしまいます。
それは線の上手さでも、塗りの精度でもありません。
この記事では、
AIっぽさを消せない人が無意識にやってしまっている7つのミスを、
イラスト・デザイン・文章すべてに共通する視点で解説します。
「AIを使っているのに、なぜか仕事につながらない」
「クオリティは高いはずなのに、選ばれない」
そう感じているなら、原因はここにあります。
1. 「正解っぽい表現」を選び続けている
AIが提示する無難な選択肢をそのまま採用し、判断を放棄していること自体がAIっぽさを生む。
イラストの例
- 「とりあえずMidjourneyで一番それっぽい構図を採用」
- 配色・光・ポーズがどこかで見た既視感の塊
- 修正指示が来ても「AIがこう出したので…」と説明できない
デザインの例
- 流行りのUI・配色・フォントを理由なくフルセットで使用
- 無難だが「この案件じゃなくても成立する」デザイン
文章の例
- 「近年では〜と言われています」「重要だと考えられます」の多用
- どの記事にも当てはまる安全運転な言い回し
👉 問題点
判断しているようで、選ばされているだけ。
2. なぜその表現にしたのかを説明できない
プロは必ず「理由」を持って線を引き、言葉を選ぶ。
説明できない表現は、信頼されない。
イラストの例
- 「なんとなくこの線がいいと思って」
- 「雰囲気的に合うかなと…」
→ クライアントから見ると再現性がない人
デザインの例
- 余白・文字サイズ・色の理由を聞かれて言葉に詰まる
- 結果「修正=感覚勝負」になり信頼が落ちる
文章の例
- なぜこの構成なのか説明できない
- 「AIが出した順番だから」が透けて見える
👉 問題点
説明できない=仕事として任せづらい。
3. 感情より完成度を優先してしまう
整っているのに、何も残らない。
感情が置き去りにされた作品は、記憶に残らない。
イラストの例
- 上手いが「何も感じない」
- 表情・ポーズが平均値すぎて感情の引っ掛かりがない
デザインの例
- きれいだが「押したくならない」「読まれない」
- ユーザーの気持ちより整合性を優先
文章の例
- 情報は正しいが、読み終えても何も残らない
- 書き手の迷い・怒り・喜びが消えている
👉 問題点
完成度は高いのに、記憶に残らない。
4. 不完全さを削りすぎている
歪み、間、揺らぎを消した瞬間、
人間らしさも一緒に消えてしまう。
イラストの例
- 線のブレ・歪みをすべて消す
- 結果、均質で冷たい印象
デザインの例
- すべてが均等・左右対称
- どこを見ればいいか分からない
文章の例
- 無駄を削りすぎて「人が書いた感」が消失
- 読者が入り込む余白がない
👉 問題点
不完全さ=欠点ではなく、人間の痕跡。
5. 文脈を作らず「作品だけ」を出している
作品単体ではなく、
どう生まれ、何を考えたかまで含めて表現は完成する。
イラストの例
- 完成画像だけをSNSに投稿
- なぜ描いたか、何に悩んだかが一切見えない
デザインの例
- Before / After や意図の説明なし
- クライアントが想像できない
文章の例
- 結論だけ書いて、思考プロセスがない
- AI要約と区別がつかない
👉 問題点
文脈がない作品は、消費されて終わる。
6. 技術で差をつけようとしている
2026年、技術は差別化にならない。
差が出るのは「判断」「姿勢」「人間性」。
イラストの例
- 「解像度」「精密さ」「描き込み量」で勝負
- しかしAIはそれを一瞬で上回る
デザインの例
- 新しいツール・最新機能のアピールばかり
- 何が良いデザインなのか語れない
文章の例
- テクニック解説だけで、自分の考えがない
- 誰が書いても同じ内容
👉 問題点
2026年、技術は前提条件でしかない。
7. 相手の不安を想像していない
クライアントや読者が本当に見ているのは、
上手さより「この人に任せて大丈夫か」。
イラストの例
- 「この人に頼んで修正できるだろうか?」
- 「要望をちゃんと汲んでくれるだろうか?」
デザインの例
- 制作プロセス・対応姿勢が見えない
- 価格以前に不安で選ばれない
文章の例
- 読者の「これ、信じていいの?」に答えていない
- 自分が書きたいことだけ書いている
👉 問題点
仕事が来るかどうかは、安心感で決まる。
まとめ
AIっぽさを消すとは、技術を磨くことではない。
判断し、迷い、理由を持ち、相手を想像することだ。
